NYでフットサル♪

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11月11日はサッカーの日♪ 憧れのNYで久々にフットサルしてきたよ。嘘、芝浦埠頭で。

2010年12月26日日曜日

U2 TRIBE FC vs LAZY RABBIT MATCH REVIEW (JOSE MOURINHO BOT)

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このレビューを書くに当たり、マラドーナ監督であればどのようにゲームを評するかを想像してみたのですが、それは不可能な話でした。なぜなら彼がシステムや戦術について語ったところを、少なくとも僕は見たことがないからです。サッカージャーナリストですら皆無なのではないでしょうか。なので今回のレビューはレアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督になりきってお伝えしようと思いますw だらだらと作成に一週間もかかり、ようやく公開です。

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さて、我々U2 TRIBE FCには最高の選手たちがいる。そして今、傲慢に聞こえたら許してほしいが、最高の監督を手に入れた。

前回の記事にも書いたとおり、U2 TRIBE FCの初の対外試合(同日プレリーグ戦を除く)は2-3というスコアに終わった。しかし勝とうが負けようがそんなことは問題じゃない。やってみようとしないことが最悪なんだ。そして1つの試合に負けたからといって簡単に信念を変えることはない。それこそが才能なんだ。



それではU2 TRIBE FCの戦いぶりを振り返ってみよう。前半はフットサルで最もポピュラーなダイヤ型で、後半は少し複雑なディッシュ型で戦った。

フォーメーションについて、簡単に説明しよう。ダイヤ型とは、4人のポジショニングが文字通りダイヤの形になるフォーメーションのことだ。最もポピュラーなだけに、たくさんの攻撃バリエーションがあり、様々なコンビネーションプレーも可能。そして攻守問わずどんなバリエーションにおいても、常に味方をカバーリングしやすいポジションに選手を置けるのもポイントだ。


それに対し、後ろの二人が距離全体を狭め、全体で皿のようなポジショニングをするフォーメーションをディッシュ型という。守備的に見えるが、敵の裏にスペースを作りやすく、実は攻撃的なフォーメーションなのだ。ただしお互いのカバーリングが困難で、選手たちはしっかりとボールを扱って、敵に取られない技術が必要となる。また、裏をとるスピードやタイミングが必要なので、やや高度なフォーメーションでもある。なぜ我々ビギナーがこのようなフォーメーションを敷くことができたか。それは後ほど説明しよう。


次に各ポジションの説明をしよう。

【ピヴォット】
チームの最前線に構えて、後方からの味方のボールを受けてポストプレーをしたり、シュートを打ってゴールを決める役割。

【フィックス】守備では敵のピヴォットを中心に抑え、攻撃ではパスの展開を担う。サッカーのボランチやセンターバックの役割。

【サイド】ピヴォットとフィックスの中間のエリアを主に担当し、攻守にわたって貢献する。

これらにフィールドプレーヤーのほかにGK(ゴールキーパー)がいる。GKというのはピッチで一人だけだ。他とは違うユニフォームを着ているし、他とは違うポジションをやっている。そしてとても優秀でなければならない。テクニックだけではなく、精神的にも強く、気迫がなければだめなんだ。



我々はこれまでの3回の練習でシステムの練習やコンビネーションの練習はおろか、パスやドリブルやシュートの練習でさえも、まともにやったことはない。最初の一回にほんの少しやっただけだ。つまり攻撃面においては個人の能力による打開に期待するしかないということだ。

だが守備面においては別だ。私は常に味方をカバーリングできるようなポジショニングの意識を徹底させた。もっと言えば「守備時、相手に数的優位を作らせない事」を重視したということだ。これは技術がなくても、その意識と体力だけで実行ができる即効性のある戦術で、実際にゲーム序盤の守備はカバーリングが徹底されていた。だがこれは守備重視のサッカーを目論んだというわけでは決してない。

私のチームは守備的にはならない。ボールを支配し、試合を制するチームを作るだけだ。どのチームの真似をしようとも思わない。ボールポゼッションをしたかったら、時には自分たちからボールを失って、もう一度自分たちの形で守備をし、ボールを奪い、ボールポゼッションをした方が試合における最終的なボールポゼッション・試合支配率は高まるのだ。




それでは失点した場面を振り返ってみよう。
前半9分の失点は、二対二の状況から一対一の状況を作らされ失点。
後半2分の失点は、二対二の状況で失点。
後半4分の失点は、相手のビューティフルゴールだった。

1、2失点目については、数的優位を作らせていないのに失点してしまった。つまり数的同等なら、技術・経験に勝る方が勝つという当然の報いを受けたということだ。これは屈辱ではない。LAZY RABBITは完成されたチームだ。U2 TRIBE FCにはそうなるための時間が欠けている。




とは言え、0-5で敗れるのだけは免れたかった。どこぞの国のどこぞの白いチームのように恥をさらしたくなかったからね。そこで3失点目を喫した時に、フォーメーションをダイヤ型からディッシュ型にチェンジした。

理由は簡単だ。フィックスと両サイドの3名の選手でボールを回し、最後にピヴォットに合わせるというダイヤ型のフォーメーションでは、明らかにボールポゼッションが低かったからだ。

そこで、まず守備要員としてピヴォットをフィックスの位置まで下げた。ここではMOということになる。守備時は両サイドの選手を含めた4人で守り、攻撃時にはカウンターをしかけず、4人でじっくりとボールを回しながら攻める。その際、ゆっくりとMOは最前線まで上がり、最終的にシュートを打つ役割を担った。もしその過程の途中でボールを奪われたら、まずMOがボールを保持する相手選手にプレッシャーをかけて速攻を許さず、その間残りの3人は自分たちの守備の形をとってから、MOもゆっくりとフィックスの位置まで戻る。


つまりボールポゼッションを重視した、MO依存型の変則的ディッシュ型フォーメーションを採用したのだ。これは超人的なスタミナを擁するMOなしではありえないフォーメーションだし、MOの存在こそが、この高度なディッシュ型を可能にしたのだ。またTottyとRYOJIの相性も良く、二人のポジショニングチェンジが実に巧妙だった。











このフォーメーション変更が功を奏したかは別として、結果としてその後、TottyとMOのゴールが連続で決まり、意地を見せることができた。最高だ。だがもっと向上できる。君たちのような才能があれば、もっとできるはずだ。もっと貪欲に勝利を求めていこう。



2011年1月の公開練習では、システムやポジショニングを意識していきたい。こうしたシステムやポジショニングをいざ実行しようとしても、そう簡単ではないのは百も承知だ。しかし、この「知識」を「意識」するだけで、プレーの視野が広くなることは間違いない。また自分の持ち場の守備に対する責任も植えつけられる。もう一歩進めばカバーリングする重要性にも気づくはずだ。完璧に組織された集団を目指して、日々努力していこう。


私がU2 TRIBE FCに惹きつけられたのは、彼らの歴史、そして数年のフラストレーションによって勝利とU2来日を渇望しているためだ。私がフットサルチームの監督になるために、この世に生を受けたかはわからない。ただU2 TRIBE FCの監督になるために生まれたのは確実だ。私は挑戦が好きなんだ。

1 件のコメント:

  1. なるほどアフロの中身がこんなに計算されていたとは。この分析はリベンジに繋がる予感がします。モウリーニョの戦術を持ったマラドーナ監督、このコラボレーションこそ「美しく勝つ」ための方程式かもしません。

    そして、スタメンおよびトップチームの顔ぶれを見て、ある共通点を発見しました。それはGK以外はすべて「ノンスモーカー」だという事です。

    むむっ、U2 TRIBE FCは地球とこどもと女性だけでなく、健康にも優しいクラブ以上の存在を目指している・・・・・のかもしれません。

    ベンチでタバコを吹かしているあなた!(私か・・・・笑)
    これを機に「禁煙」してみるのもバロンドールへの小さな第一歩かもしれません。

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